これからの期待へ

実際にNMNを補てんするサプリメントは販売されていますが、NMN自体が研究中なのでこのサプリを服用して若返りが期待できるかは、現在のところ定かではありません。マウスへの実験ではある種のがんを抑制する働きはあり、マウス自体も明確な副作用は発見されていません。健康を維持させることは可能かもしれないといえます。しかしながら、白血病の細胞に投与すると、逆に活性化して、増殖してしまいます。病気によっては効果が異なります。

これからの研究で、老化現象というものを何らかの方法で防止できれば、人類が「老い」という遺伝子情報を書き換えることが可能になるかもしれません。人類は限りなく成長してきました。不可能を可能にするような話ですが、車・飛行機に始まり、小型の携帯電話・スマホやインターネットに宇宙開発など、一昔前ではとても考えられないような事案に人類は到達しています。このNMNという研究が、人類の夢の象徴である不老不死へと導く、大きな第一歩であることは間違いありません。もちろん、そんなことは果てしなく遠い未来や非現実的でしょうが、多くの病を治療し、老化現象を防止して健康状態を維持することが出来るというのは、そう遠くない未来に実現ができるといえます。

NMNの効果は

NMNの効果を最初に発見したのは日本人研究家です。彼はNMNを万能薬とみなしていません。すべての病気の治療薬に使用できるとも老化を防止するともいってません。重要なのは、ある病気になったときに、NMNを用いて症状を改善させる一種の治療薬としての使い方であり、またもうひとつは、普段からNMNを摂取することで、老化現象に連れて低下してくる身体機能を予防してくれる予防薬としての使い方です。

NMNは人間が身体の機能を正常に保つのに必要なNADという補酵素に変換されています。老化現象が始まると、NADが各臓器で減少し、NMN自体も体内で生成する能力も減少していきます。NMNは人体の臓器を修復する上で重要ですが、加齢によって減少してしまうのです。それなら早い段階でNMNを摂取したほうが良さそうにみえますが、人間は50代後半から60代あたりでNMNを生成する能力が落ちてくると予想されています。この少し前くらいに摂取するのが効果的といわれ、若い世代の20代や30代ではNMNを生成する能力は十分に活用されているので、摂取する必要はないといえます。

それも、従来から人間の体内に存在している物質であり、NMNの摂取はその低下を補っているに過ぎず、身体能力をバランス的に高めて機能を補正しているのです。

夢の不老不死

人類にとって最初に不老不死を叶えようとしたのが、中国の最初の皇帝である秦の始皇帝であるといわれています。紀元前ですから今から2000年以上も前の話になるのです。様々な薬(当時の)を飲んで逆に早死にしてしまいますが、古代からこのような思想が人類にはあったといえます。中世ヨーロッパでは錬金術師が万能霊薬といわれるエリクサーを発明することに明け暮れ、これを飲むとすべての病が治り不老不死になるともいわれていました。

このような不老不死の話にはかなり無理がありますが、人類にとっての不老や若返りというのは、いつの時代でも夢のようなものであるといえます。それゆえにサーチュイン遺伝子は老化を防止する役割が期待されます。ですが、物理的に若返るということは可能でしょうか。いかなる生物も、「老い」という過程の変化を経験します。これは誕生から成長、老化という時間の流れを経験しているからです。決して逆らえない物理的なものでもあります。

しかしながら、この「老い」に対して、原因がはっきりとわかれば現代の科学力で不老不死とまではいかなくても、少なくても老化速度を減少させる効果は生まれることがあるかもしれません。ではNMNで期待される効果とはどのようなものがあるでしょうか。

NMNは長寿と関連するか

夢というのは誰でも持っていることでしょう。子供の頃になりたかった将来の職業から始まり、スポーツや学業といったものや生活に関する結婚や出産、マイホームやマイカーなどさまざまな夢を見ることが毎日のモチベーションにもなっている人も少なくありません。では、少し考えを変えて、大きな視点で考えると人類の壮大な夢というのはいかがでしょうか。現在は地球の環境問題や世界平和規模の内戦・紛争や難民問題の解決、そして宇宙開発への期待と個人ではどうすることもできない規模の話がメインとなります。

しかし、人は生まれてから一度は考えてきたことがあると思います。「年老いたくない、このまま若いままで人生を過ごしたい」と考えたことがある人は多いはずです。もっと大きなことをいえば、マンガや小説、映画などに出てくる「年老いもせずに永遠の命」という想像の世界を夢見たことはあるでしょう。現実的にそんなことは起こりえないことはわかっていても、このまま科学が発達すれば何でも出来るのではないかと期待もしてしまいます。

現在、一部の世間を賑わしているNMN(ニコチンアミドモヌクレオチド)という成分があります。これは人間の長寿に関係するといわれている「サーチュイン遺伝子」を活性化させる成分のことをいいます。サーチュイン遺伝子とは、名称自体は聞きなれないかもしれませんが、実際に長寿遺伝子といわれており、これを活性化させると生物の寿命が延びることが可能といわれています。